先回り

メダリストという漫画を読みました。アニメもやっているそうですね。

小学生がフィギュアスケート選手として成長してく、王道スポコンストーリーです。全体を通して非常に濃厚なストーリーが展開され、圧倒的な作画もさることながらまさしくスケートのようにスピード感よく進む物語に一気に引き込まれました。

物語は本当に面白いのでみなさまに読んでもらうかアニメを見ていただくとして、印象に残ったのは以下のシーン。

(つるまいかだ『メダリスト(1)』講談社,2020,p.52)

「頑張っても報われないものに時間とお金を使うんじゃなくて、もっと別の楽しく出来る事を沢山経験してほしい」

子どもが主人公のスポーツ漫画で、こういった親側の視点が描かれるのは珍しいことだと感じます。子どものことを応援したい気持ちと同じかそれ以上に、挫折や失敗しないように先回りしたくなるほど心配する気持ちが湧いてくる。この作中のお母さんは結局スケートを全力で応援することになるのですが、スケートをさせたくないという親心も非常に理解できます。

(つるまいかだ『メダリスト(1)』講談社,2020,p.56)

で、最終的には本人の気持ちが一番。塾で行う進路指導や面談でも、保護者の方々は「本人の気持ちを大事にしたい」と最終的に同じことをおっしゃいます。

おそらくというか確実に、親目線で「こうしたほうがいい」とか「こうなってほしい」という親側の希望はあると思います。それを無理やり押し付けることもできるかできないかでいえば、できてしまう。

それでもそうしないのは、そこに本人の気持ちがないと納得できないことを、我々大人自身が知っているからです。最後は自分の気持ち次第。

主人公の女の子である結束いのりは小学5年生ながら、自分の意志をしっかり持っています。まあ漫画だから当然なんですが、こういったひとり一人が持っているであろうその子の意志を、大事にしてあげたいななんて思いました。フィギュアのルールも学べますし、メダリストおすすめです。